
おもろい。
三島は書くのもうまいが、喋るのもうまい。
喋る、というのは難しい。
討論、となるとなおさらだ。
まず己の肚のなかに確固たる理論なり思想が必要なようだ。
自分の考えていることを言葉にして、
内容に厚みを持たせて、説得力と共に
聞き取りやすい声音と調子で、
ユーモアを交えて喋る。台本無しで。
頭が良いんだなぁ。
歴史の生き証人の現在が撮れていた。
全共闘の芥正彦なる中心人物は存命で、
映像の中と同様に今もめんどくさそうなおいちゃんだ。
私からすると
三島も全共闘も
めんどくせーこと若いときから考えてんね!
って感じだった。
驚いたのは日本の最高学府である、東京大学教養学部。
その教室がギャングのアジトみたいに荒れ放題だった。
これで授業ができるのか。
「殺す」、「殴る」などの不穏な言葉がやりとりとして出てくるが
結局暴力はなかった。
そこが良かった。
暴力が生まれると、討論が死んでしまう。