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4月1日でファーファは1歳という設定。


人間でいえば成人。




設定、というのは、ファーファは元野良猫なので


誕生日がわからないからだ。


初めて動物病院へ連れていったとき、


「誕生日どうしますか?」と訊かれ、


覚えやすい日付にしたのだ。





成猫となって少しは大人っぽくなっただろうか。


トイレや風呂には着いてこなくなった。


四六時中鳴いている、ということもなくなった。


ただ基本は甘ったれなので、


僕が家にいるときは、ずっとくっついてくるし


くっつかなくとも、ずっと注視してくる。


猫というのは自分勝手にボケーっとしているものかと


思っていたけど、そうとは限らないらしい。










4月は僕の誕生日でもある。


今年で40才だ。


ファーファの倍。2回目の成人式だ。


大人になった気はしないが、子供であるという気もしない。


40年かけて、ややこしい男が出来上がったぐらいに思っている。






40才は『不惑』と呼ばれる。


心が乱れたり迷わないことらしい。


まさか、である。



惑いまくりだ。


朝から起きるか二度寝かで惑う。


1日が惑いから始まるのだ。



心が乱れず迷わない人間などいるのだろうか。


40才にもなると


心の乱れや迷いを覆い隠す技術が身に付く


ぐらいではないか。







ふと傍らの猫を見る。


こいつには迷いというものが無い。


「腹へったな」 → 食べる。

「眠いな」 → 寝る。


やりたいことに忠実だ。


こいつの方がよっぽど『不惑』ではないだろうか。


不惑というのは、やりたいことに忠実という意味もあるのかな。






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