
ドレスのところへ。

どうやらごっこ遊びがしたかったようです。
設定は、炭治郎パパとしのぶママというのを好みます。
ママがいない方が没頭できるのか、
「りょうちゃんと二人でやる」
とのこと。

この日は春休み期間ということもあり、
たくさんの子供たちが遊んでいました。
これはもはや遺伝かもしれないけど
小百合は全く知らない子と、すぐに打ち解けるわけではありません。
人見知りというか、今楽しく自分達で遊んでいる状況を
壊さないでほしいという思いがあるような気がします。
その気持ちは僕もよくわかるので、
他所の子供はなるべくいなします。
了見の狭い親で申し訳ないなと
少しだけ思います。

最近の小百合は妖怪に興味をもったようです。
テレビで紹介されていたようです。
どんな妖怪を知っているのか訊いたところ、
教えてくれたのは『柿男』。

柿の木の下で、物欲しそうに柿を見上げる娘の前に現れ、
「棒で肛門をほじくれ」と命令してくる妖怪。
ほじくったら、それをなめろと命じてくる。
なめた娘は、その味に「甘~い」と感嘆する。

上級者だ。
妖怪というよりは、
だいぶ変わった良いおじさんではないか?甘いんだから。
なんて一瞬思うけど
いやいやいや!
きつめの変態だ。
あやかす、という点で妖怪ではある。

でも娘が「甘い」と喜び、他に危害をくわえないのなら
ワンチャン良いやつだ。
こいつに着目した小百合もお目が高い。

ちなみに僕はマスクをずらされ
『口だけ男』というホーリーネームを頂戴した。
彼女のネーミング・センスには舌を巻く。

小百合はまた、突然言葉を書き始めたようです。
神童モード発動。
なにか呪文のように見えるけど、
じっくり読むと文章になっていて驚きます。
これだけきちんとしていれば、
柿男にはちあわせても対処できるでしょう。

海苔を歯に貼り付けるギャグも習得しました。
もっと大きめの海苔でやると、笑いが足せると教えておきました。

来年は小学校だ。
覚えなくてはならないギャグは、
まだまだたくさんある。
あと一年で詰め込めるだけ詰め込んで
入学式から開幕ダッシュをさせたい。