
後楽園ホールにてプロレスを初観戦してきました。
いや~、めちゃくちゃ楽しかったです。
オカダ・内藤・棚橋あたりのトップ選手はもちろん
ヤングライオン、と呼ばれる若手選手も楽しませてくれました。
トップ選手は試合運びが巧み。
客を楽しませる流れを見事に作ります。
ヤングライオンの方は、派手なフィニッシュ・ホールドなど無いけれど
鍛え抜かれた肉体と
勝負にひたむきな姿勢が印象的でした。
6メートル×6メートルのリング上で
どれだけ自分を表現できるか。
『強さ』という共通項で集った戦士たちが
互いに求めるものを追って戦います。

お揃いのTシャツ。
僕が思うにプロレスは、『バトル・ドラマ』です。
一般的な格闘技とは違う。
なにが違うかというと、
楽しみ方が違うわけです。
たとえばRPGのゲームを楽しむときに
「手から魔法が出るわけねぇじゃん」
なんて言ってたらRPGは楽しめません。
そういうもんだから、という姿勢が大切。
楽しむには。
プロレスも同じ。
「ロープに振って帰ってくるわけねぇじゃん」
なんて言ってたらプロレスは楽しめない。
楽しみたくない人はそれで良いけど、
プロレスを楽しもうという人は
「この世界のロープは、振られたら帰る」
と理解する必要がある。
腕ひしぎ逆十字を極められて
5分10分耐えられるわけねぇじゃん、
とか言っちゃだめ。
「ぐあぉぁぁ!」と痛がっている間に、腕が折れるでしょ
とか言っちゃだめ。
選手は人間の限界を2~3回越えて
腕ひしぎ逆十字を耐えているのです。
超人なのです。

別に喜ばなかった。
あと、プロレスってやつは試合後の
バクステ(ステージ裏のインタビューとか控え室)と
マイク・パフォーマンスも大事。
僕みたいにすれた人間は
(なんでコイツら笑わずにこなせるのか?)
なんて思うほど
楽しいシーンがそこにある。
笑わないところがプロだな、と思う。
マイク・パフォーマンスは本当に大事で、
観客への感謝やら、次戦への意気込みやら
ライバルへの挑発をマイクを使ってアピールするわけですが、
僕が見たところ、レスラーという人種は
語彙力に乏しい。
乏しいんだけど、少ないボキャブラリーの中から
簡潔で印象的な言葉を放ちます。
そこが凄い。
長州力の「切れてないよ」に代表されるような、
何十年も語り継がれる名言が、マイクから生まれる。
相手の技を受けてリング中央で昏倒するレスラーに
現実世界の自分を投影する。
「立て!返せ!!」とか
大声を出すだけで、めっちゃ楽しい。
応援している選手が負けることもある。
話したことなんてないのに、
退場していくその背中に向けて
(次は勝とうぜ!)
みたいな念を送る。
マジでめっちゃ楽しかったので
さっそく来月の後楽園ホールもチケットをおさえました。