
仕事を色々教えて頂いた先輩に、偶然遭遇。
何年ぶりなのか。
住んでいる井荻から2駅、上石神井までスケボーで移動して
たしかこの辺だったよなぁと、
先輩の実家近くをウロウロしていたら
偶然お会いできました。
この先輩は温厚な方で
僕のような人付き合いの下手なハグレ者にも
目をかけてくださいました。
で、このとき
先輩のご両親にも挨拶したんですが
やはりですね、母親と息子は遺伝子直通というか
お母様と先輩、そっくりでした。
父親と娘も、たいてい似てますね。
梅宮辰夫とか。
あ、辰兄ィは違った。
小百合は母親そっくりです。
小百合が産まれた当日、
保育器の中で泣く彼女を見て思ったのは
(あ、遺伝子のいくさで負けた!)
ということでした。
僕は顔の造りが薄いけど
小百合はハッキリした顔で、髪も眉も濃かったです。
切り甲斐がある髪だ。
なんて思ったもんです。
対面したあの夜のことは、ハッキリおぼえています。
エコー写真で、ほんの小さな点や丸だった命が
五体満足の数百倍の大きさになって
目の前に現れたわけです。
お腹にいるときも決して順風満帆ではなかった。
救急車で運ばれたこともあります。
僕は予約のお客さんを優先したので
付き添うことはなかったけど
まともな優しい父親だったら、一緒に病院へ行ったでしょう。
そんなこんなで地球の酸素を肺から吸い込んだ命が
保育器の中で懸命に泣いている。
「よう!」
と声をかけたのをいまだにおぼえています。
女の子だから、もうちょっとマシな一言があっただろうと
今は思います。
ぱぱでちゅよ
とか言えばよかった。
ただその時は
同じ酸素を吸っているね
これから人生は結構長いよ
という仲間意識から
よう!
と声をかけたわけです。
聖火ランナーの気持ちというか、
今は小さな種火だけど
この火を風や雨から守るのは俺なんだ、
なんて思ったものです。
梅宮辰夫もそんな気分だったでしょう。
ほんとクラウディアそっくり。
この遺伝の不思議、メンデルに解明してほしい。
先輩はふくよかな体型なんだけど
そういう人って話しやすい。
クッション多めというか。
何を言っても怒られなそうな雰囲気あるわけです。
実際、僕はこの先輩に怒られたことがありません。
お互いに電話番号が変わっていないことを確認。
鈴木くん、また飲もうよ。連絡してよ。
と誘ってもらったので
飲みの機会を楽しみにしています。