久しぶりの歌舞伎座。
コロナでエンタメ業界は大変な被害を被ったけど、
歌舞伎は乗り越えたようです。
座席は横1列飛ばしで、大向こうナシ。
飲食禁止。
まぁ、去年は席が市松模様みたいに
前後左右空いた状態で販売してたから
だいぶ前進したようだ。
11月の團十郎襲名は是非とも満席パツパツにして
声が出せるようにしてほしい。
歌舞伎はやはり、大向こうの「成田屋!」とか無いと
さみしい。
今回観たのは『夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)』。
大坂の町で実際に起きた殺人事件を題材に、
侠客の生きざまと、祭りの夜の夏景色を楽しむ。
歌舞伎を観ていて思うのは、日本人の色彩感覚について。
この団七が着ているオレンジと白の格子柄、とっても素敵。
下がりの赤、刺青の青と相まって
夏らしく男らしく爽やか。
団七のキャラクターにぴったり。
で、
団七の相棒で一寸徳兵衛というのがいるんだけど
こいつが羽織るのが、団七とまったく同じ格子の色ちがい。
徳兵衛は水色なんです。
オレンジと水色が夏景色の舞台に立つと
これが映えるんですねぇ。
この徳兵衛の水色を観たとき、
江戸時代の衣装さん、よくぞ徳兵衛を水色にした!
なんて思いました。
歌舞伎座の花道です。
花道のちょっと後ろから観ることが多いです。
花道ってのは歌舞伎で重要な見得を切るときに
役者が色々やるところです。
今回観たかった見得はコレ↓
サイコーでした。
僕も今度、急いで恩人の娘を取り返しに行く機会があったら
この見得を切ろうと思います。
歌舞伎は14:00からだったので、その前に軽く昼のみ。
現存する日本最古のビヤホール、
『銀座ライオン・銀座七丁目店』。
国の有形文化財に指定されています。
いやぁサイコーでした。
床のタイルとか、創業当時から張り替えてないらしく、
サイコーでした。
サッポロが親会社らしいのだけど、
純粋にビールがうまい。
これは推測だけど、ここに集められているスタッフは
サッポロの精鋭が揃っているのではないだろうか。
建築の方は見るところいっぱいあります。
進駐軍専用のビヤホールだった時代もあったようで、
この黒ずんだ天井(もとは白かった)、
色んな歴史を見てきたんだなぁとしみじみ。
是非おでかけして、天井見上げてビールを飲んでみてくださいませ。