
金髪にした。
それも『ド』がつくド金髪だ。
理由は色々あって、
1、白髪が多い
2、海老蔵が金髪にした
3、小百合に相談したら「良いよ」と言った
4、自分は見た目で損をしていると思った
1、2は良いとして
3。
小百合に会ったとき
「りょうちゃん金髪にしてみようと思うけど、どう?」
と聞いてみたところ
「良いと思う」
というお返事をいただいた。
これはデータや根拠のないことだけど
世の中の娘を持つ父親というのは、
娘がゴーサインを出したら行く。
逆に自分がどんなに進みたくても
娘がストップをかけたら行かない。
金髪になったりょうちゃんを小百合に見て欲しいし、
そのリアクションを楽しみたいのだ。
黒に戻せと言われれば、即刻戻す。
欲しいのは小百合のイイネ!なのだ。
4について。
これはずーっと思っていたんだけど、
僕は見た目で損をしていると感じている。
接客業ということもあり、見た目に気を遣ってきた。
オシャレとか、カッコいいとかではない。
ちゃんとしている感を出してきた。
とりわけ髪型について。
3週に1度は散髪。
常に整えられている感を出してきた。
恐らく僕に初めて会った人は
(清潔感のある人だな)
なんて思う人が多いだろう。
何度か会った人や、一緒に飲んだ人なら
(多少おかしな人だな)
ぐらいに思うかもしれない。
付き合いの長い人は
(鬱屈した影や闇のある男だ)
なんて思うだろう。
中身と外見の歩調が合っていないと思うのだ。
僕の場合、見た目はちゃんとした成人男性なのだけど、
中身が多少イカれている。
これ、どういう問題があるかというと
初対面では好感あるのに、何度か会うと引く。
ということになる。
見た目はちゃんとしているのに、
話しているうちに、近寄りがたいと思われている。気がするのだ。
で、いつも思うのだけどコワモテの人。
見た目は危なっかしいのに、敬語使ったり
多少の気遣いを見せるだけで
(なんか好い人)
の栄誉に浴す。
それを傍目で見てきていつも
ズルいぞ!!
なんて思ってきた。
同じ「ありがとうございます」でも
僕が言うのとコワモテが言うのとでは効果が違う。
そういった面で、自分は見た目で損をしていると感じていたのだ。
で、金髪。
結論からいうと成功だと思っている。
先日も飲み屋で隣り合った夫婦に好感を持たれた。
最初はチラチラと隣に座った謎のド金髪を
遠慮がちに見ていた夫婦が
「僕はマーク・ハントみたいになりたいんです」

という告白をきっかけにやたらフレンドリーに話しかけてくる。
(この人、意外と危険じゃないのかも)
という間違った印象操作が成功しているのだ。
桂枝雀が提唱したように
やはり笑いというのは緊張と緩和だ。
隣に座った謎のド金髪が