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猫に友達を作ってやりたい。


僕といるときはリラックスしている様子だが、


果たしてそれで良いのだろうか。


僕がいなくなったらどうするのだ。



社交性というものを学ぶ必要があるのではないかと思うのだ。










ファーファは目と耳がとにかく良い。



動体視力は、こちらが本気で投げたスーパーボールを難なくタッチするし、


聴力も自宅マンションの駐輪場に自転車を入れた時点で、僕の帰宅に気づいている。


ちなみに家はマンションの3階だ。





なぜ奴が気づいたとわかるかというと


僕が駐輪場へ入ると、ファーファの鳴き声が聴こえてくるからだ。


駐輪場に面した自宅窓から聴こえてくる。



歩きやスケボーで帰宅したときは鳴かない。


たぶん気づいていないのだ。








野良で育った猫は鳴かないらしい。


自分の居場所を知らせないためだとか。



普段の生活や狩りの最中に鳴くことは禁忌と


母猫に教わるらしい。




ファーファはというと、母猫に教わったことは特に無さそうで


鳴きたいときに鳴く。


近所をうろつく半野良みたいな猫たちに


ファーファの居場所はバレバレなのだ。







先日、夜帰宅したら目を疑う光景に出くわした。


家の玄関前に2匹の半野良と思われる猫が鎮座していた。


2匹は網戸の窓を見上げている。


ファーファくーん、あーそーぼー


と言っているように見える。





これは!


友達!




(いつも鳴いてるから、ここに猫がいることバレたんだな)


なんて思って、静かに近づいてみた。


やはり半野良だ。首輪をしているし


太っている。


どこかでエサを貰っているのだろう。






うちの網戸を見上げる2匹に声をかけてみた。


「ファーファのお友達?」


なるべく囁くように声をかけたつもりだが、


2匹は一目散に逃げていった。


仕方がない。猫とはそういうものだ。







家のドアを開け、中に入る。


するといつもの場所にファーファがいない。


部屋の隅で、しっぽをぶっとくしておらついていた。




(たぶんコイツ、訪ねてきた猫たちを威嚇したな)



成猫になったが、社交性というものは全く身に付いていない。









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