
岸田さんが脱マスクのルールを作るらしい。
脱マスクのルール。
なぜそんなことを国に決められなければならないのか。
着けるも脱ぐも自由なはずだ。
自分で判断すればよい。
こんなことを政府に言わせるとは
日本人は自分の頭で判断出来ない人が多いようだ。
この国はなんかおかしい。
作ったものは壊せるけど、作られたものは壊せない。
そんなふうに思う。
流行は壊せるけど、文化は壊せない。
慣習は壊せるけど、風習は壊せない。
日本人にとって着マスクとは、もはや後者になっているようだ。
先日サウナへ行ったとき、サウナ室のテレビで実に奇妙な映像を見た。
朝の情報番組だったと思うが、中継先の山奥にある露天風呂で
タレント4人が風呂に浸かりながらマスクをしている。
こいつらは頭がおかしいのか。
率直にそう思った。
「出演しているタレントがマスクをしてないぞ」
というクレームを恐れているのか、よくわからないが
露天風呂でマスクをしている映像を
三密どころか超密のサウナ室で見ていると
番組のプロデューサーがおかしいのか
視聴者がそれを望むのか
スポンサーが指示するのか
この国のテレビは何かが狂っていると思わざるをえない。
もちろん大前提として、風呂に浸かる彼らが
マスクをしたくてしているのなら何も問題ないが、
入浴中にマスクをしたい人間がいる確率は
限りなくゼロに近いだろう。
マスク問題の根底に、日本人の不寛容さが見てとれる。
僕はよくサウナへ行く。
そこでバスマットを踏む。
バスマットを踏むときいつもチラっと思うのが
(これでどこかのオッサンの水虫をうつされたかもしれんな)
ということ。
プールや銭湯のバスマットを使用して水虫に感染する、というのは
よくきく話だからだ。
ただ、バスマットを使わないわけにはいかない。
必ず踏む場所に敷かれている。
このとき僕の心には
どこかのオッサンが放った水虫への寛容さが満ち溢れている。
仕方ないのだ。
サウナはオッサンが来るところだし、
オッサンの足には水虫がいるものなのだ。
なんだったら洗い場のイスは
オッサン同士でケツの間接キッスをしているのだ。
想像するとものすごく気持ち悪いが
受け入れるしかない。
サウナが好きなら。
どんな行動にも、何かしら感染症へのリスクはあるものなのだ。
人間が人間として行動する限り。
コロナもうつし、うつされるものではないか。
もう許してやってくれないか。
ケツもコロナも水虫も。